2019年06月04日
イソヒヨドリ
朝日を撮っていると黒い影が横切り、
眼の前の手すりに止った。
隣の屋根から眺めていたのだろう。
慌ててカメラを鳥に向けた。
飛び立つなよと小声で話しかける。
じっと動かずに・・・いい鳥だ。
きっといつもやってくる鳥だろう。
数年前、イソヒヨドリの止る辺りにときど
き犬の餌つぶを投げ置いていたりした。
1年ほど前からは人影や車を見るとど
こからともなくサッと舞飛んでくるように
なった。
投げられた餌つぶにパッと飛びつく。
咥えるとパッと飛び離れ車の下などに
逃げる。
餌は一粒づつ与える。そのたびごとに
同じことをくりかえす。3~4つぶで飛び
去っていく。
ある自動車販売店でイソヒヨドリが数
羽、修理場の車や地面に止ったり飛
び回ったりしているのを見た。
人が近づいても逃げることはない。
昼食の弁当をあげたりしたら慣れて逃
げないようになった。雌は雄よりも慣れ
ている。雄は警戒心が強いようだという。
慣れてくると玄関先まで近寄ってくるよう
になった。
よっぽど餌が欲しいと戸口近くまで近寄る
こともある。
5月のある日、餌を1~2つぶ投げ与え
たあと、手に持ってそのまま待っていた。
しばらくして意を決したようにすばやく
飛び込み、粒を咥えると一瞬に離れる。
これを2~3回繰り返し隣の建物の高
い軒辺りへ飛んで行く。
やって来たのはいつも雄だった。
その前は雌も来たりしていた。
子育ての時期なのだろう。
巣があるだろうと思われる場所と往復
を繰り返していた。
朝、隣家の屋根やブロック屛で待って
いて啼いて餌をねだることもある。
小さな貝の殻に餌を入れておく
ようにした。昼にはなくなっている。
最近は、イソヒヨドリの餌に気付いのだ
ろうか鳩が辺りを飛んだりする。鳩がい
るとイソヒヨドリは近づかない。
梅雨のこの時期でも美しい朝焼けの
空が見れる日もある。露の晴れ間だ
からからこそかも知れない。