2019年07月02日
残波岬の雲風景
梅雨明けの休日、残波岬に行った。
天気は上々の青空。特に雲が素晴らし
い一日だった。
雲を組み入れていろいろな場所から
岬の風景を撮った。
濃密雲。形もほとんど崩さず風に流れる
こともなく同じ位置に長く現れていた。
雲のなかで最も上層にできるのが巻雲。
濃密雲(のうみつうん)はその巻雲の種
類の一つ。
沖縄本島の上に横たわった積雲。
先は本部半島の山に覆いかぶさっている。
ゆっくりと雄大雲へ成長していた。
画面で縦の直線になる人物や碑は、小さ
な存在でも画面のバランスに欠かせない。
岬の東端の方。ここから望む景観は
ぐっと変わる。
向かいは恩納村やさらに名護の山脈。
停泊や行き来している船はダイバーを
乗せた観光船。
この石積は、確かな記憶ではないが、昨年
だっただろうかマラソン(?)のイベントがあ
った頃から見かけるようになった。
だんだんと増えているように感じる。百十数
あるのでないか。
この日も、保育園児くらいの子供が二組周
りの石を拾い集め自分の塔をつくっていた。
この石積の塔群を見た時、低いアングルか
ら空に雲を入れた構図で石積を撮ることが
ハタと思い浮かんだ。
周りの風景から目障りで余計なものは切り
落とし構図を作った。
撮ったものを確認する。なかなか悪くない
絵になっていた。
それで、あとは辺りの石積を眺めまわし背
景の雲を確認しながら撮り続けた。
もちろん空に雲は欠かせない。雲があればの
風景。
高い灯台を背景に入れるには地面に仰向
けに寝転んで撮るしかない。観光客の行き
交う前で・・・。恥はしばらくかき捨てる。
撮った風景をこう見てくると、石積が何か
意味を持ったもののように思えてくるから
不思議だ。
20~30センチほどの石積みであれ、天に
向かうものは精神的なものを感じさせる
からだろうか。
灯台の上空に浮かんでいたもう一つの濃密
雲が崩れ薄く広がり形を変えていく。
よく眺めると肋骨雲(ろっこつうん)になりそう
だ。
巨大な積雲が横たわる前に赤と黒の男女
ひと組が現れた。いい絵になっていた。
赤と黒のカップルの移動をフレーミングし
ながらカメラで追った
毎年やってくるアジサシが断崖下を飛
んでいた。
ダイバーたちを乗せた小型船が洞窟
の前に立ち寄ってきた。
アジサシを見学させるためだったかも
しれない。しばらくするとダイビングス
ポットに波をかき分けて去った。
20~30羽ほどのアジサシが群れ飛
んでいた。数分飛び回ったあと、一斉
に断崖下に隠れ見えなくなった。
灯台遠望。
頭上と違い水平線上はどこまでも雲
だった。夕陽を観るのは無理だろう。