2019年08月31日
ある8月の早朝
街が眠りから覚める頃。トワイライトの美しい東の
空に三日月が浮んでいた。
と、渚に出る小径の先に一つの人影が現れ、
しばらく佇んでいる。
急いでシャッターを押す。
まもなく影は海の方にふうっと消えた。
シロガシラの鳴き声であたりが賑やかになる。
渚に出た。どこへ去ったのだろう。人影はもうな
ない。幻を見たかのようだった。
月はあおじろくおごそかにのぼってる
その悲しげな光のなかに
おもたくうれわしい夏の夜は
ほのやみと沈黙にみち
やさしい風のさと過ぎる青空のゆりかごに
ふるえる樹木 鳴く鳥を 静かにゆすっている
ヴェルレーヌの詩「鶯(うぐいす)」より
訳:橋本一郎
ヴェルレーヌはフランスの詩人。1844~1896。
グンバイヒルガオが広がる砂利の浜。波音が心
地よい。渚を歩きながら、故郷の夜の枕元に寄
せては返す波の音を思いだした。泳ぎ疲れた一
日の波枕で深く眠りに落ちていく夏の夜。
人生が舞台なら自由な小鳥を演じていた幼年
時代。誰もが貧しかったが、離島で生まれ育ち
確かに自然で心は満ちていた。
すっかり明るくなった。雲が湧いてきた。公園を
ウォーキングする人々が行き交う。
モクマオウの下に座り静かに海を見ている影が
ある。
寂しさや波打つ岸の音寒く (新垣善功)
台風が少ない年は、グンバイヒルガオは海に向
かって浜によく広がるそうだ。
追記
ブログの容量が満杯となり、当ブログの継続が困難
になったので「カメラと沖縄を歩く」は2019年8月で
終了しました。ありがとうございました。
9月から新改装の「カメラと沖縄を歩く」で始めました。
しかし、ネットの検索ではヒットしないようです。
ティーダブログさんから
「 https://sekiun2019.ti-da.net/ 」
で検索できると教えて頂きました。
お元気ですか。
早朝の写真いい雰囲気ですね。
お元気ですか。
このブログは継続できなくなりましたので、
新しいブログを立ち上げました。
気が向いたら見てください。
今日はいい天気です。またどこかで・・・。