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2017年07月21日

ゴールデンシャワー

ゴールデンシャワー
                                                     2017,7, 




ゴールデンシャワー





ゴールデンシャワー
                                                          




ゴールデンシャワー



  黄金のシャワーのように降り注ぐ房状に垂れた花。花の下に入ると夢心地の気分、
  全てを忘れ最高にハッピーな気分になるだろう。
  
  この花木はゴールデンシャワーで知られるナンバンサイカチ(和名)。
  沖縄の夏を告げる花といわれる。  
  インド原産。落葉性の中高木。日本では奄美大島以南で見られるようだ。  
   
   
  タイの国花。タイでは、この花の名はラーチャ・プルック(ラーチャ=王国の。プルック
  =植物)とも、トン・クーン(植物名)とも呼ぶという。
 
  ゴールデンシャワーは英名(Goiden Shawer)。私には、いくつもつり下げられた
  七夕祭りの吹き流し型の黄金の笹飾りが思い浮ぶ。まさに祭り・カーニバルの
  にぎわい・はなやかなイメージの花木だ。

   藤の花のようだという人もいる。黄金の藤の花。写真を撮るときに同じことを感じる
  こともあった。


  ゴールデンシャワーの「シャワー」で、風呂場のあのシャワーがイメージとしてつき
  まとう。しかし、シャワーは「雨」で、ゴールデンシャワーは「黄金の雨」の意味。
  「黄金の雨」ーースケールが大きい名だ。


  
  上の写真は、新聞記事やテレビ放映で有名になった本部町嘉津宇の民家の庭に咲く
  ゴールデンシャワー。新聞には今月の23日頃までは花を楽しめるとある。

  

  

    
ゴールデンシャワー
                                                       2017,6

  那覇市牧志の久茂地川沿いのゴールデンシャワー。20~25mほどの間に3本
  植栽されている。高さは4~5mほど。
  モノレールと一緒に組み合わせて撮りたいと思ったが、車道に立たねばならず
  難しい。
  


ゴールデンシャワー





ゴールデンシャワー





ゴールデンシャワー
    
   枝のところどころから房状に、相当の長さ(約60~70cmほどだろうか。長短ある)
   に垂れ下がって咲いている。花の付き方は月桃と同じ総状花序。上の方から咲き
   はじめる。下の方はまだつぼみが多い。




ゴールデンシャワー

   川の上に身体を半分乗り出して片手でどうにか撮影。

    


ゴールデンシャワー


    
  

ゴールデンシャワー




   見事な黄金の花は強烈な印象を与えるが、被写体として撮ろうという興味はなかった。
   絵としてのイメージが描ききれなかった。しかし、あちらこちらであまりに鮮やかな黄金
   色の花を見かけると気になりだした。



ゴールデンシャワー
                                                      2017.7
 
   沖縄市内のある施設の敷地内にある。 入り口近くなので否応なく目につく。
   何度も目にしていたが、やはり特に撮る気にはならなかった。
 
   7月上旬、遠くの空を流れる白雲がゴールデンシャワーの木の上に見えた。
   まさに絵のような美しい光景だった。雲が消えない間に急いでカメラを向けた。 
   電線が目についた。画面からはずそうと試みたができなかった。ああ、電線よ!
   と言いたいときもある・・・。
    




ゴールデンシャワー





ゴールデンシャワー





ゴールデンシャワー
 
      
  





    那覇市内でも素晴らしいゴールデンシャワーが見られる

    
    デイゴと同じように紅い花を咲かすホウオウボク。その花の盛期はとうに過ぎている
    が、7月中旬、遅咲きのホウオウボクを那覇市首里の寒川町で見つけた。


ゴールデンシャワー
                                                     2017,7  


ゴールデンシャワー



   最初は気づかなかったが、 ホウオウボクを撮っている時に、向かい斜面の緑地帯に
   ゴールデンシャワーの花を見つけた。



ゴールデンシャワー
                                                      2017,7
   木の高さは7~8mくらいだろうか。もっとあるかも知れない。 
   ゴールデンシャワーの木の高さは10m以上にもなるという。しかし台風などには弱
   いようだ。



ゴールデンシャワー

    良いタイミングで車道を郵便配達のオートバイが通り雰囲気のある絵が撮れた。
    荷台の赤い箱もいいアクセントになった。




ゴールデンシャワー
    
        
   紅い花はホウオウボク。この緑地帯にはゴールデンシャワー(ナンバンサイカチ)
   とともに数本植えられている。
   細長く垂れ下がっているものは、ゴールデンシャワーの実(萊果)。

 


ゴールデンシャワー

   木の頂天は大木を思わせる。これからもっと成長すると素晴らしいゴールデンシャワー
   の花木になるだろう。



ゴールデンシャワー




ゴールデンシャワー

    風が吹き寄せる。黄色い花びらがはらはら風に舞い散る。
    いくつも垂れた細長い棒状の実が風にゆれる。
    このようにして千切れて落下するのだろう。

    木の下に長い時間いたら、実がポトッ、ポトッと落ちる音を楽しめるかも知れない。 




ゴールデンシャワー





ゴールデンシャワー





ゴールデンシャワー
   
      総状花序の花房が枝から出ている状況がわかるように撮った。
   このように枝のあちらこちらから出て垂れている。       




ゴールデンシャワー





ゴールデンシャワー





ゴールデンシャワー




ゴールデンシャワー

   花が落ちこのように無数の熟した黒褐色の実が垂れている木もあった。
   木の下にも多くの熟した実が落ちている。直径2cmほどの円筒の棒状。長さは
   約30~40cmほどだった。60cm弱のものもある。とても堅くなかなか折れにくい。
  
   ナンバンサイカチは、ホウオウボクやデイゴと同じようにマメ科の植物。
   長短や円いか扁平化のなど違いはあるが実の色も形も類似している。   
 



ゴールデンシャワー




ゴールデンシャワー


   この首里の寒川緑地帯のナンバンサイカチ(ゴールデンシャワー)の木は、平成19年
   頃に植栽されたもののようだ。5~6本ほどあっただろうか。


   

   (追)
   今日(7月23日)、所用があり寒川方面に行った。ついでに当の緑地帯を訪れた。
   前に来たときよりも多くのゴールデンシャワーの木が花を咲かせていた。数えると
   5~6本と思っていたが全部で大小12本あった。





ゴールデンシャワー


   

ゴールデンシャワー




ゴールデンシャワー




ゴールデンシャワー



    突然、強い風が緑地帯を吹き抜けゴールデンシャワーの木々の枝を揺れ動かした。
    花の房が一斉に横になびき無数の黄色の小さな花びらが流れるように舞い散った。
    突然の出来事で、残念ながら写真で撮ることはできなかった。

    風にのって花の香りも漂ってきた。
    今の花の時期は、炎暑からのがれ緑と黄金の花の下で幸せな気分で静かな時を
    憩える。

  

ゴールデンシャワー

  
 
ゴールデンシャワー


    ゴールデンシャワーが多く植えられている緑地帯(寒川緑地帯の一部である)を
    上から見た眺め。首里の丘の東側の斜面なので日当たりは良い。



ゴールデンシャワー

    緑地帯への入り口。

    ここは、近い将来、まだ低い木が高木に成長するとゴールデンシャワーの名所
    になるかも知れない。



     下の地図は、首里寒川町の緑地帯の場所。

    




   
   

   本部町嘉津宇の民家に咲くゴールデンシャワー


ゴールデンシャワー
                                                      2017,7

   本部町嘉津宇の山間の集落。古波(こなみ)英男さん・幸子さん夫妻の屋敷の一角で
   満開に花咲くゴールデンシャワー。実に壮観だ。
   松の枝のように門の上を覆うように幹や枝は整え育てられている。

   


ゴールデンシャワー





ゴールデンシャワー




ゴールデンシャワー

    琉球新報の記事によると、6月の開花前に枝切りをし、山羊の糞を肥料にして育てて
    いるという。たわわな見事な花、門をおおうように横に広がった枝振りや葉の茂りは
    そのためなのだ。 




ゴールデンシャワー

 
  


ゴールデンシャワー

   七夕の吹き流し笹飾りのような花の下にもぐり、背をかがめて撮る。
   他の見学者も撮影している。邪魔にならないよう気をつかいじっくりとは撮れない。

   強烈な黄色は色が飽和してしまう。そして逆光。カメラの操作技術があまりない身には
   難しい。撮り直しも多い。



ゴールデンシャワー





ゴールデンシャワー

 



ゴールデンシャワー

   何という名のハチだろうか。大きな黒いハチが一匹、蜜を求めて飛び回っていた。

   ハチを捕るためかなり花に近づいたが、私には花の匂いは感じなかった。見学に
   来ていた女性の方々は香がすると話している。




   ゴールデンシャワー
   ゴールデンシャワーの木陰で休息(吸水?)している蝶。
   シロオビアゲハ。
   


   ゴールデンシャワー
   人も蝶も暑い。蝶たちがアスファルトの湿った隙間から吸水していた。 


   蝶は黄色のゴールデンシャワーの花は好きでないのだろうか。
   黄金の蜜を吸う姿は見なかった。吸蜜は近くに咲くサンダンカや
   アカバナーの赤い花で行なっていた。






ゴールデンシャワー




ゴールデンシャワー

   門の角、ゴールデンシャワーの花陰に鎮座する小さなシーサー。
   黄金の花に目をうばわれ、陰にあるこのシーザーに気づかない人もいる。

   下の角度から見上げるようにし、花も入れて撮る。




ゴールデンシャワー

   門を入り庭から撮る。
   敷地内へは家主さんの了解を得て立ち入り。撮影の許可を得ている。



ゴールデンシャワー



   庭にはいろいろな花木や草花が丁寧に育てられている。
   自宅裏の広い敷地内も剪定された花木などがひろがっていた。
  
   テレビ番組で見たことがあるターシャの庭を思い出させる。   
   家主さんの愛情の豊かさが伝わってくる庭だった。


   広い裏庭の奥の方まで観たかったが、生活の場であるため迷惑をかけないよう
   お礼を言って早めに庭を出た。

  


ゴールデンシャワー

   古びた郵便受けが気にいった。プライバシーの生活の場を撮るには気を遣う。
   家主の奥さんの了解を得て撮影した。



ゴールデンシャワー

   きれいにガーディニングされた庭。

   天気が良い日だ。太陽は光を緑の葉に注いでいる。緑の葉は光を反射。写真に撮る
   と白く輝き、画面全体がごちゃごちゃしあまりいい写真はできなかった。
  
   反射除去専用のフィルターがあるが私は持っていない。沖縄の夏には一つ欲しい。 
   余談になるが沖縄の素晴らしい海の色を撮るには必要なもののようだ。




ゴールデンシャワー

   構図を工夫すると何枚でもちがう絵が撮れるので夢中になる。
   じっくり撮りたいが木は一本。場所も独占できない。素早くカメラを動かし何枚も撮って
   邪魔にならないよう30秒~1分ほどで退くので焦る。写り具合はあとでチェック。
  
  

ゴールデンシャワー





ゴールデンシャワー





ゴールデンシャワー

    太陽がのぞいた。瞳を太陽光線で痛めないよう目をつぶり当てずっぽうで撮る。




ゴールデンシャワー





ゴールデンシャワー

    幹はかなり太い。約15cmほどはあっただろうか。
    幹や枝の分かれ具合は多すぎる花のシャワーのためよく分らなかった。
    
 

ゴールデンシャワー






   〔所在地〕

   山間にあるので行き方は分りにくい。次の地図中の赤いポイントの場所が
   ゴールデンシャワーの見られる民家(古波さん宅)であるが、地図表示では
   分りにくい。表示を航空写真にした方が比較的分りやすい。



  
 




   〔行き方〕

   名護市から国道505号線を東シナ海の海岸沿いに、本部大橋をわたり北上。
   本部町の浦崎の十字路(左折は海洋博の国営沖縄記念公園)をさらに直進する。
   1kmほど進む。



   ゴールデンシャワー
   本部町浦崎の十字路を直進、国道505号線を約1kmほど進むと、
   右側にガジュマルのある2階建ての建物がある(理容店のようだ)。
   この住宅の角を右折する。


   ゴールデンシャワー
   ガジュマルのある住宅の角を右折して直進。
   途中200mほど先の左側の民家の庭にもゴールデンシャワーの花木
   が1本の見られる。樹形は自然な形。高さは5~6mほど。
    
    
   なお、ここを右折せずまっすぐ100~150mほど進むと、右手に上本
   部の郵便局と交番がある。郵便局の近くからも目的の民家に行けるが、
   山中の道に入り込んだ後、初めてのドライバーは山中の途中でとまどう。
     
   
   ここの角で曲がった方が良い。


   ゴールデンシャワー
   先ほどの角から500mほど来たところ。直進する。

 
   ゴールデンシャワー
   300mほど進むとこの場所になる。左側に舗装された下りの坂道がある。
   この坂道に入る。見過ごして直進しないように注意
   (左側には20mほど手前にも道路があるので注意。行き止まりである。)

     ここを左折して坂を下り300mほど進むとT字の道路に突き当たる
   (次の写真)。   


   ゴールデンシャワー
   T字の道路に突き当たる。ここを右折する。

   前方の車も別のルートからゴールデンシャワーを見に来た車のようだ。
   マスコミで報道されてから見学に訪れる人が多いという。
   

  
   ゴールデンシャワー
   右折して100mほど直進すると目的の民家(古波さん宅)になる。
   なお、車はここら辺りに止めて歩いた方が良い。
   民家近くの道路に駐車すると迷惑をかけてしまう。
   


   ゴールデンシャワー
   正面の納屋のある場所が目的の場所。  


   ゴールデンシャワー
    



   同じ集落の他の民家にもゴールデンシャワーの花が咲いていた。


ゴールデンシャワー
    
   古波さん宅の裏の通り。アカバナーの垣根のある道路を10mほど上がるとすぐ見える。
   カーブした道路の左側の民家の敷地内に咲いている。 



ゴールデンシャワー

   コンクリート瓦屋根を背景に撮る。
   一般的で自然なままに成長した樹姿のゴールデンシャワー。
  


ゴールデンシャワー

   
    アカバナーの多い集落だ。
    屋敷や畑の垣にアカバナーの紅い花が咲き乱れている。きれいな翅のツマベニチョウが
    花から花へ飛びまわっていた。撮ろうとするとすぐに高く逃げられてしまう。結局一枚も撮
    れなかった。


    山間の静かな集落。気にいった。いつかカメラを肩に歩いてみたい。





   〔沖縄にはいつ頃から〕

   ゴールデンシャワーことナンバンサイカチはいつ頃沖縄に移入されたのだろうか。
   
   沖縄緑化推進委員会のみどりの相談窓口に訊ねた。  
   昭和8年(1933年)に薬用植物として沖縄県農業試験場の国頭支場で栽培され
   たのが沖縄での最初。これは『琉球列島有用樹木誌』に載っている(調べたら記載
   されていた)。園芸用の花木として普及したのは戦後になってからという。 




   ナンバンサイカチ。図鑑を見ると、
   「インド原産。高さは10mぐらいになるといわれている。実生、取木、挿木で簡単
   にふやせる。サヤの煎汁は陣痛促進剤、樹枝は駆虫、解熱、鎮咳によくきくとい
   われる」と記してある。(池原直樹著『沖縄植物野外活用図鑑』第1巻、昭54)

   沖縄県農林水産部のHPに開花時期がある。6~9月とずいぶん長い。
   「戦後、ハワイから種子が導入された」とも記されているが、沖縄に最初に導入さ
   れたのは前記したように戦前(昭和8年)のようだ。



   ゴールデンシャワー(黄金の雨)。あるいはナンバンサイカチ。
   俳句には詠まれているだろうか?
   手持ちの昭和60年発行の沖縄の歳時記関係の本にはその名は掲載されていない。
   書店で、『沖縄・奄美 南東俳句歳時記』(瀬底月城著、初版:1995年〈平7〉
   復刻版:2016〈平28〉)を開いてみた。この本には掲載されていた。しかし、
   この花を詠んだ俳句は収容されていなかった。





  
   沖縄市の街を回ってみると・・・・

   ある方が自宅の庭にもゴールデンシャワーがあるという。 
   そう聞いて沖縄市の街を少し車を走らせてみた。気を付けて探すと意外と
   庭木として植栽されていた。
   

ゴールデンシャワー
 
   沖縄市立美東中学校近くにあるケーキ店の窓。  
   西洋風の窓にゴールデンシャワーの枝と鮮やかな黄色の花が美しい。



ゴールデンシャワー

   窓辺に植えられたゴールデンシャワーの幹の直径は15cmほどある。この太い幹
   を縦線にした構図で撮る。
 



ゴールデンシャワー
   
   店の名はケーキの「白バラ あわせアニバーサリー店」。

   娘の入学式や卒業式そして合格祝いのケーキの購入。また、近くの道路は娘の部活
   の送迎でよく通っていた。しかし、ゴールデンシャワーの花の印象が記憶にない。

   目では見ていても関心や興味が無ければ見えない。ーーこれが人生の真実なのだ。
   ・・・と教えられる。  




ゴールデンシャワー

   店の出入り口前。樹高は7mほどある。今年はいつもの年より良く咲いていると店の方
   はいう。

   店の前なので幹から伸びる枝の位置はかなり高い。枝は上や横にかなり長く伸びて
   いる。枝を見ると弱そうな感じがする。店の方は風の強い台風の時にはかなり折れる
   ことがあるという。

   樹木に詳しい専門の方は、枝木の弱さから台風の多い沖縄では街路樹としては適し
   ていないという。
   素晴らしい黄金の花を咲かせるゴールデンシャワーだが、あまり街路樹として見かけ
   ることが少ないのはそのためなのだろう・・・と納得する。



ゴールデンシャワー

   3mほどの高さで、頭上に垂れる多数の長い実。花よりも壮観だ。
   ここの実の色は茶褐色。長い長いウィンナソウセージを思わせる。うまそうだ。
   これから黒褐色に色を変えていくのだろうか。


   実を中心にした構図を探して撮る。



ゴールデンシャワー





ゴールデンシャワー





ゴールデンシャワー





ゴールデンシャワー

    実は長い。50~60cmはあるだろうか。



ゴールデンシャワー





ゴールデンシャワー

    道路反対側の舗道からの光景。
    街には電線がある。その電線が全面の空を横切る。
    精一杯しゃがんで妥協する。あまり下の角度からは前にある街路樹(ガジュマル)
    にゴールデンシャワーの花がほとんどかくされてしまう。

    ここは沖縄。電線が多いのは風土。その悟りで風景を撮るしかない。



ゴールデンシャワー





ゴールデンシャワー

    これは店の駐車場の側から見た同じゴールデンシャワーの木。
   



ゴールデンシャワー

    数少ない街路樹としも植栽されていた。同じカ所に道路両端に各2本づつ(だった
    と思う)植えられている。旧中部徳洲会病院近く。
    黄色と緑は色相的には近いので、花が少ないと緑の葉にうまってしまい目立たな
    くなる。




ゴールデンシャワー

 


ゴールデンシャワー


    花のアップ。花の径は5cmほど。茶色は雄しべ、緑は雌しべという。



ゴールデンシャワー

    雄しべは散ってしまっている。




ゴールデンシャワー



  
    ゴールデンシャワーについて、図書館で植物関係の図書を調べて見た。

    昭和51年(1976)発行の『沖縄の自然 〔熱帯花木〕』(カラー百科シリーズ5,
    岸本高男・伊波善勇・吉田朝啓 共著)に次のような説明があった。



    「5枚の緑色の萼片、5枚の花びらはむしろ単純だが、10本の雄しべのうち3本は
    著しく長くそり返っている。

    受粉した雌しべは、そのあと、日に日に伸びて長さ約50cm、直径約2cmの棒状
    緑色の果実となり、落葉した梢のあちこちにぶら下がるようになる。

    サヤの色が黒褐色に変る頃、内部には扁平卵形黄土色の種子が数十個並んで
    成熟し、種子の周りにはネバネバした黒いパルプが充満する。

    この黒いパイプは下剤として用いられ、またイギリスの植物学者Hans Slone
    (1660~1753)によれば”精神異常者を鎮静させる効果”があり、サヤの煎汁は
    ”陣痛促進剤”、樹皮は”駆虫・解熱・鎮咳”の卓効があるということである」

         
    「1本の棒状のサヤから数十個の種子が採れる」 

    「一日中日の当たる道路脇の並木として、また、公園木、庭木としても適当である。
    大きな鉢に植えて咲かせる方法もある」



    この本は、他の類似の本に比べゴールデンシャワーについての説明は多い。
    次のような記述もある(なお、昭和51年の頃の説明であることに留意)。


  
    「早くから沖縄にも導入され、毎年黄金色の雨を降らせて、結実し、第二世も誕生し
    ているが、これと近縁のピンクシャワー(Cassia Javanica)は、ようやく最近ハワイ
    から種子がとり寄せられ苗が育ちつつある段階で、開花するほどの成木がまだない。

    ピンクシャワーの花の色は、ほんのりとしたサクラ色で、えび茶色の脈が見られ、
    花径は、ゴールデンシャワーよりもやや大きく、花序は下垂するよりもむしろ梢の
    先に群がるように咲く。

    このピンクシャワーとゴールデンシャワーの交配によってできるのがレインボウシ
    ャワー(Cassia hybrida)と呼ばれる幻のシャワーで、世界でも珍しく沖縄でもま
    だ作出されていない」




    上記の本から22年後の1998年(平10)に発行された『日本で育つ熱帯花木植
    栽辞典』(アポック者)には、「ハワイにはレインボーシャワーが多い。花が満開の時
    の姿も素晴らしいが、落花が地面を敷きつめる華やかで、日本のサクラの樹下を思
    わせる」と書いてあり、レインボーシャワーの写真も掲載されている。


    レインボーシャワー ・・・ 二つの本の発行からかなりの年数が経過している。
    沖縄にはレインボーシャワーの花木はまだ栽培されていないのだろうか。


   (追)
    レインボーシャワー。  ーーー  ある農園経営者は「沖縄にもある。しかし、
    数はごく少ない」という。育てるのが難しいようだ。
      

   
  
   
    
ゴールデンシャワー
     
     
    首里寒川緑地帯のゴールデンシャワーをもう少し見る。
    数日で花の情景は変る。ゴールデンシャワーのいい絵を撮るには数日間隔で
    通った方が良いかも知れない。
   
    


ゴールデンシャワー





ゴールデンシャワー





ゴールデンシャワー




ゴールデンシャワー

   葉は一つの柄に羽状に偶数の葉がついている。
   葉の大きさは長さ15cm、幅6cmほど。
   葉の数は左右6枚づつで計12枚あった。

   なお、中部病院にもゴールデンシャワーの木が一本ある。
   樹高は8mほどある。花が少なく緑の葉の中に色が埋没し
   目立たない。

   この木で葉の数が奇数(11枚)になっている変異も見た
   先端が2枚でなく一枚になっていた。葉の数は合計11枚。






ゴールデンシャワー


   美しい花もいつかは散る。

   ゴールデンシャワーのつぶやき・・・・花が散ったあとも私にも感心を持って
   くれるだろうか・・・。 







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