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2016年11月30日

November

November


          
        
              November 
                (詩:ジョン・アップダイク  訳:長田弘)


             けれども  
            さむざむしい世界にも
       うたがいなく
           すばらしいものがある。 

       たとえば  きれいな骨がそうだ。
            高いところにいる  神が
       わたしたちの心を  見つめている。

       そしてうなづく  ・・・・

     


      今日で11月が終わる。明日からは12月。過ぎていった他の月と同じように区切られ
      た時の流れの一日が過ぎていくことにかわりはないが、12月という言葉は、風の寒さ
      に乗せて様々な感情をもたらす。


     
      この詩は、ジョン・アップダイクの『10月はハローウィーンの月』 という絵本(みすず書房)
      の中の「November」の一節。挿絵が美しい絵本。挿絵を描いたナンシー・エクホーム・
      バーカートは最高の絵本に贈られるコールデット賞を受賞しているという。詩人の長田弘
      の訳もいい。
    
      詩の後半「たとえば美しい骨がそうだ/高いところにいる神が」のフレーズに含められる
      イメージを理解しようとするが難しい。この部分で詩人は「11月」という月に何を見ている
      のだろうか。絵本だから子どもたちには見えるはずのものだろう・・・。



      写真は本部町の海岸で撮った。山羊の頭蓋骨。空を突き刺す角が陽の光を白く照り返し
      ていた。詩の一節を詠んだときこの写真が思い浮かんだ。
 

      
      ジョン・アップダイク(1932~2009)は、アメリカペンシルヴアニア州生まれの作家で詩人。
      絵本は図書館から月と雲の挿絵がよかったので借りていた。11月のほかに4月の詩が気
      にいった。
    

          
                 April

             花々と木々の緑と
                 そして芝草。   
             それは 神様からの
                 小さな手紙

               ・・・(略)・・・

             すべてが新しくなって
                 すべてがはじまる
             ひとびとが 教会へゆく
                 手にユリをもって。


       


November



            

         
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Posted by 流れる雲 at 09:20│Comments(0)その他
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