残波岬の夕陽と恋人たち

流れる雲

2017年01月17日 17:00


                                                      残波岬


         愛する ーー    
      それはお互いに見つめ合うことではなく、
      いっしょに同じ方向を見つめることである。


                             サン・テグジュペリ
                             フランスの作家、パイロット  1900~1944
                             『星の王子さま』『人間の土地』の作者
          


    昨年の夏の残波岬。灯台の東側の高くなった岩場で、外国の若い男性(台湾か韓国人)
    の観光客が岩の上に模型のようなものを置いて写真を撮っていた。
    よく見ると、片手の中に入るほどの、ベンチに座った恋人たちのミニチュアであった。

    面白い趣味だなあと思ったが、ふと、いいアイデアが浮かんだ。
    ちょうど、夕陽は水平線に落ちていくところ。片言の英語でミニチュアを借りて私も撮影に
    挑戦した。

    海辺の岩場には多く生えている、いね科の植物ハマエノコロの側にミニチュアを置き、
    ベンチに仲良く座り夕陽を眺める恋人たちという演出。

    ベンチの高さは4センチにも満たない。夕陽が沈まない前に急ぎ地面に這いつくばって
    撮った。ハマエノコロ草の花穂が夕焼けに染まりいい雰囲気になった。撮れた写真を、
    ミニチュアの青年に見せると喜んでいた。




             夕焼けてみんな詩人になりたがる    岩城順子(茨城県)  



     


                       


         夕陽が沈むと雲がわき出し、やがて真っ赤な夕焼けになった。これまで見た中では
     最も素晴らしい夕焼けの光景だった。ベンチの恋人たちもよい沖縄の思い出ができ、  
     さぞ満足したことだろう。
   








                                                  2016.7.23


                
              

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      仲良くラジオ体操をする猫。泡瀬海岸の朝。



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