2019年07月01日 21:30
残波岬灯台西側の岩場の4月。西日の
逆光で銀色に輝く波に観光客の男性の
シルエットが見えた。
灯台の近くから俯瞰するように撮った。
荒波が次々と岩壁に打ち寄せる。
後方で波飛沫が高く舞い上がった。
高まる波の荒れに心も高鳴る。
満潮になるにつれ波は穏やかになっ
てきた。
撮影位置を岩場の下に移動。
低いアングルから岩壁をトレーミング。
下の写真は冬11月の同じ岩場。
夕陽に怒涛が素晴らしかった。
時
詩:シェリー
底知れぬ海よ! 歳月はおまえの波なのか
「時」の海よ おまえの深い悲しみの波は
人の世の涙で あまりにもにがい!
おまえ はてしない汐(うしお)よ
干満の中に おまえは人の命の際限をにぎりしめ
餌食に飽きながら さらにうなり求めて
荒れた岸べに 残骸を吐き出す
穏やかな海には裏切りが あらしの海には恐怖が
おまえへ漕ぎ出すものは だれ?
底知れぬ海よ!
訳詞は新潮文庫『シェリー詩集』(上田和夫 訳)より。
パーシー・ビシュ・シェリー(1792~1822)はイング
ランドのロマン派詩人。1822年のイタリア、7月8日
乗っていた帆船が遭難に会う。
同18日水死体が海岸に打ち上げられた。上着のポケ
ットにはキーツの詩集とソフォクレス戯曲集が入ってい
たという。
妻メアリーは小説家で『フランケンシュタイン』の作者。