残波岬の波(14)

流れる雲

2019年07月01日 21:30




 残波岬灯台西側の岩場の4月。西日の
 逆光で銀色に輝く波に観光客の男性の
 シルエットが見えた。

 灯台の近くから俯瞰するように撮った。

 




 荒波が次々と岩壁に打ち寄せる。
 





 





 後方で波飛沫が高く舞い上がった。












 高まる波の荒れに心も高鳴る。
  












 満潮になるにつれ波は穏やかになっ
 てきた。







 撮影位置を岩場の下に移動。
 低いアングルから岩壁をトレーミング。






  



 下の写真は冬11月の同じ岩場。
 夕陽に怒涛が素晴らしかった。
 








           
                     詩:シェリー
                     
   底知れぬ海よ! 歳月はおまえの波なのか
      「時」の海よ おまえの深い悲しみの波は
   人の世の涙で あまりにもにがい!
      おまえ はてしない汐(うしお)よ
   干満の中に おまえは人の命の際限をにぎりしめ
   餌食に飽きながら さらにうなり求めて
  荒れた岸べに 残骸を吐き出す
   穏やかな海には裏切りが あらしの海には恐怖が
        おまえへ漕ぎ出すものは だれ?
        底知れぬ海よ!




 訳詞は新潮文庫『シェリー詩集』(上田和夫 訳)より。 
  
 パーシー・ビシュ・シェリー(1792~1822)はイング
 ランドのロマン派詩人。1822年のイタリア、7月8日
 乗っていた帆船が遭難に会う。

 同18日水死体が海岸に打ち上げられた。上着のポケ
 ットにはキーツの詩集とソフォクレス戯曲集が入ってい
 たという。

 妻メアリーは小説家で『フランケンシュタイン』の作者。 
             


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