巻雲(毛状雲)
昨日、国道329号線を北中城村から沖縄市に向かう途中、車から
きれいな細いすじを引いた巻雲の毛状雲が見えた。
すぐに変化し消滅するかと思ったが同じ形を長く保っている。
うまくいけば撮れるかも知れない。最もいい風景の中でこの毛状雲が
撮れる場所を、頭の中で次々と思い浮かべる。数百メートル先にある
北中城の熱田の漁港が浮かぶ。
広い漁港なら電柱や建物に邪魔されることがない。また漁船と雲との
組み合わせもいい。熱田にある漁港に向かった。
雲は見る位置によってかなり高度や大きさが変わって見える。このた
め同じ雲でも見る場所が変ると見た当初の感動が全く失せてしまうこ
ともある。
漁港で見る先ほどの雲は、雲だけ見ると国道で見たときより遠く低い
位置にありダイナミックさも感じなかった。
しかし、陸にあげられた漁船を前景にすると納得できる絵が撮れた。
手前の雲は積雲。その後方上空が巻雲の毛状雲。
巻雲は、10種類に分類されている雲のなかでは最も上空に発生する雲。
遠く高くにあるためほとんど動いていないように見える。しかし、「巻雲は
積雲よりもずっと速く動いている。いちばん高い雲であるが、いちばん速
い雲でもある」という。。
なお、巻雲は雲のすじの流れや見た目によっていくつかの種類にわけら
れる。毛状雲はその一つで、まっすぐの長い糸のような雲で、すじの先が
曲がったり(鉤状雲)丸まったり(房状雲)してない雲をいう。
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