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2017年11月04日

恩納村 穴場の海岸

恩納村 穴場の海岸


 万座毛は恩納村の有名な景勝地。誰でも知っている。
 だがその数百メートル西側にある海岸のことは知られ
 ていない。
  
 この海岸にある岩山が冒頭の写真。洞穴はアポガマ
 (アポ=大きい。ガマ=洞穴)と呼ばれている。

 海岸に名称はない。観光パンフレットにも載っていな
 い。
  
 恩納村文化情報センターの一階の壁に掲示された
 観光マップに、アポガマの岩山の写真一枚があるだ
 けだ。
   

 海岸の存在を知らない恩納村民も多い。地元の集落
 (字恩納)以外では知られていないようだ。

 南側の海岸は岩場が少ない砂浜。この砂浜は地元で
 は通称アメリカビーチと言われている。しかし、地元の
 人でもこの名称はすぐには浮ばないようだった。知ら
 ない住民もいた。


 保安林に遮られ陸地側からは見えない海岸。

 そのような海岸だが休日にはここにくる人たちも少なく
 ない。案外知られているようだが知られていない海岸。

  はじめてここを訪れた人たちは言う。
  ーーー 「穴場ですよね!」
 


恩納村 穴場の海岸

 海岸はこの防潮防風の保安林(アダンが主。道路側にはモ
 クマオウも多い)に遮られて全く見えない。

 万座毛の集落側にある第2駐車場(ゲートボール場の隣)
 の方からきび畑の道路を保安林にそって進みウドゥイガ
 マのある近くの角を曲がり直進する(上の写真)。
 
 この道路沿い右側の保安林の中に海に通じる幅1~1.5
 メートルほどの小径が2カ所ある(次の写真)。
 ここが海岸への出入り口。
 

恩納村 穴場の海岸

 ウドゥィガマから100メートルほどにある入り口。
 海岸の北側の浜に出る。


恩納村 穴場の海岸

 もうひとつの入り口。
 アポガマ(大きい洞穴)のある海岸の側へ出る。
 このあたりの路上は休日になるとYナンバー車の駐車が
 多い。
 


恩納村 穴場の海岸
 
 保安林の中に開かれた小径を20メートルほど進むと
 海岸に出る。



恩納村 穴場の海岸

 海側に向かって右手の海岸(海岸の北側)。
 長さは200メートルほど。
 左奥の遠くの青い山並みは本部半島。
 海岸の中央にあるアポガマの岩山の上から撮影。

 海岸の岩盤や岩石は琉球石灰岩。海側は琉球石灰岩の岩が
 多い。浜の方の岩は荒波でけずられ平坦。意外となめらかで
 歩きやすい。 



恩納村 穴場の海岸

 海岸の中央辺り。浜の長さは約40~50メートル。
 アポガマの岩山から見下ろす。
 彼方の山は恩納ナビーの琉歌に詠まれた恩納岳。
 ナビーの碑が恩納集落内にある。


   

恩納村 穴場の海岸
 
 アポガマの岩山の上から南側の海岸を展望する。
 この砂浜はアメリカビーチと言われている。長さはおおよそ
 250メートルほど。砂は粗く小石が多い。

 

 アメリカビーチの名称は、以前、この海岸の後背地に米軍
 の基地があったことに由来するものと思われる。




  〔海岸を北側から南へ〕  

 以下は海岸を北側から南のアメリカビーチの南端までの
 光景である。
    
 写真は何回か海岸を訪問して撮ったものなので、潮の満
 ち引きや空模様など異なる。


恩納村 穴場の海岸

 海岸の北端。
 この北側の浜は「ギチマン」と呼ばれているという。
 この名は地元の年配の方が二度目に出会ったときに教え
 てくれた。気になって調べてくれたようだ。

 ここの海岸の保安林の側には幾つかの墓がある。
 ギチマンという名は浜の名なのか墓のある土地一帯の名
 なのかは聞き漏らした。

 中央奥の岩山の反対側にウドゥィガマがある。 
 

恩納村 穴場の海岸
 
 上の写真の奥の方の海側の岩場。
 引き潮時に浅瀬に降りて撮る。引き潮の浅瀬をそのまま
 進むとウドゥィガマ前の海に出る(次の写真)。 


恩納村 穴場の海岸

 ウドゥィガマ前の海。陸地右側のこんもりと盛り上がったのが
 ウドゥィガマのある岩山。
 大潮のときは「穴場の海岸」から浅瀬を渡って来れる。
 
 左手の小さな砂浜も美しい海岸である(次の写真)。
 この砂浜にはジリマチからウドゥィガマに行く道路から保安林
 (アダン)の中に砂浜への小径がある。
 ウドゥィガマの中に入り海側に出た岩場のほうからも来れる。


恩納村 穴場の海岸


恩納村 穴場の海岸

 上と同じ砂浜の満ち潮時。
 砂浜に波が砂音をたて打ち寄せては引きまた寄せる
 情景を岩場から見てると楽しい。砂浜の砂もきれいだ。



恩納村 穴場の海岸

 北側海側の岩場。ここは波に根元を削られた(ノッチ)岩
 が多い。
 浅瀬の中を歩いていると波に削られトンネルになった岩
 を見つけた。穴の高さは2メートルほどか。
 


恩納村 穴場の海岸

   以下、北側から南側に向けて海岸の光景を見ていく。


恩納村 穴場の海岸



恩納村 穴場の海岸

  海岸の多くの岩の高さは2~3メートルほど。


恩納村 穴場の海岸

 

恩納村 穴場の海岸



恩納村 穴場の海岸

 この岩の高さは7メートルほどある。
 アポガマのある岩山とともにこの海岸で印象に残る
 シンボル的な岩である。



恩納村 穴場の海岸



恩納村 穴場の海岸

 アポガマのある岩山。
 平坦な琉球石灰岩の岩盤の広場はかなり広い。


恩納村 穴場の海岸

 アポガマのある岩山の前から北側を眺める。 


恩納村 穴場の海岸

 中央の洞穴がアポガマ。
  

恩納村 穴場の海岸

 アポパガマ。反対側の海が見える。
 入口開口部は5~6m×6~7mほどだろうか。
 内部の天井は高い。内部の一部には見上げるような高さ
 の空間もある 


恩納村 穴場の海岸

    海側から見たアパガマ。干潮時に撮る。
  洞穴から反対側が見える。

 

恩納村 穴場の海岸

   

恩納村 穴場の海岸

 アメリカビーチ。
 釣りに来た青年が教えてくれた。それまでに2~3名の
 地元の方に訊ねたがこの名は出てこなかった。  


恩納村 穴場の海岸



恩納村 穴場の海岸

 アメリカビーチの南端。
 その奥の方は「タカイシダーチ」(「高い崖が海を抱くように
 続いている」という意味だろうか?)」。
 北側のギチマンと言う名とともに地元の方が教えてくれた。
 タカイシダーチには展望のいい崖丘がある。
 この南端前方の岩場にもウドゥイガマのような洞穴がある。
 洞穴の内部はかなり落盤している。(次の写真)


恩納村 穴場の海岸
  
  

恩納村 穴場の海岸

  洞穴の内部はかなり落盤していて岩石が転がっている。
  海の側に縦横1メートルほどの穴が空いていて海が見渡せる。
  海が荒れた満ち潮のときは波が入り込んでくるかも知れない。


 

恩納村 穴場の海岸

 南側の「タカイシダーチ」の崖丘に続く岩の上からアメリカ
 ビーチを望む。




  アポガマの中で海水浴

  
恩納村 穴場の海岸

 干潮時のアポガマの前。  


恩納村 穴場の海岸

 ここの海岸に来るアメリカ人の家族連れは多い。
 アメリカ人に人気のある海岸のようだ。

  足元は滑りやすいので小さな子どもは親と一緒に。


恩納村 穴場の海岸

 ガマの内部は広い。縦横とも10m以上あるだろう。高さは
 さらに高くなっている。 
 内部には潮クムイが3か所ある。透明できれいだ。
 温泉気分で海水浴ができる。岩盤は滑りやすいので要注
 意だ。


恩納村 穴場の海岸

 女の子ふたり、熱帯魚をつかめようとしているのだろうか。 
 これを見ていた外人の子の兄弟。兄が飛び下りると弟も
 後を追ってなく飛び下りた。深くないので安心だ。
 


恩納村 穴場の海岸

 アメリカ人の少ない日もある。
 

恩納村 穴場の海岸

 潮クムイには熱帯魚がいる。網ではなくテグスのような糸
 を垂れて一生懸命に熱帯魚を捕ろうとする母親。なかなか
 釣り上げるのはむつかしそうで失敗を繰り返していた。 


恩納村 穴場の海岸



恩納村 穴場の海岸

 潮が満ちてくるアポガマで記念撮影をしていたアメリカ
 人の二人。
 声をかけると快く撮影を了解してくれた。



恩納村 穴場の海岸





  白雲があるといい絵の写真が撮れる。

 高い山がない平坦な沖縄の風景では空に雲が必要だ。
 雲は風景を美しい絵にしてくれる。
 白雲が多く出る日は海岸散策も楽しい。



恩納村 穴場の海岸




恩納村 穴場の海岸




恩納村 穴場の海岸





恩納村 穴場の海岸





恩納村 穴場の海岸




恩納村 穴場の海岸



恩納村 穴場の海岸



恩納村 穴場の海岸



恩納村 穴場の海岸



恩納村 穴場の海岸

 海岸の南側から望む。


恩納村 穴場の海岸

 アメリカビーチ後背の保安林。




  海が荒れた日の海岸 


恩納村 穴場の海岸

 タカイシダーチの岩場の上から撮る。
 風が強い岩の上は危険だが素晴らしい荒波の情景が撮れる。
 いい撮影ポイントだ。


恩納村 穴場の海岸

  珊瑚礁に取り囲まれているので、沖で砕けた荒波は
  白いシーツのように広がって押し寄せてくる。
  七重八重打ち寄せる白波には魅了され時間を忘れる。
  

恩納村 穴場の海岸

 アポガマのある岩山前の広場の方の海岸。
 夕暮れまで待ったが、この日波はややおとなしかった。
 アメリカビーチの側よりは、ここ北の側の光景が絵になるように思えた。
 何度か通い、前景に置く適当な岩を見つければ風情のあるいい絵が
 撮れるだろう。 
 



 夕陽を撮る

恩納村 穴場の海岸

  アポガマのある岩山近くの波打ち際で撮った夕陽。

 北、中央、南側の海岸とも波打ちぎわの様子が異なっ
 いるので、それぞれ趣きのある夕陽の情景が撮れる。

 海の荒れた日の満ち潮時に岩を打ち飛沫を散らす波
 が夕陽に映える光景が撮りたい。 



 
  近くによい場所がさらに・・ 
   
 タカイシダーチの後方のアダンなどの茂る雑木林のなか
 に細い小径(「里道」だと言う)がある。
 この小径は恩納村ふれあい体験学習センター前まで続
 いている。約500メートルくらいだろうか。
  
 恩納村ふれあい体験学習センターに駐車して、ここから   
 アポガマの海岸へ里道を歩くのもいいのではないか。
  
 アメリカビーチの方から里道を100メートルほど進んで
 いくと眺めのよい崖の丘がある。 



恩納村 穴場の海岸



恩納村 穴場の海岸





  帰路

 ジリマチの風景

 ウドゥイガマの約50メートルほど北にある毛がジリマチ。
 帰りにはここの毛にも立ち寄るといい。

 
恩納村 穴場の海岸

 右奥の青い山が恩納岳。恩納岳の方を白雲が流れていく。
 恩納岳にはよく雲がかかりいい光景が撮れるので好きな場所だ。
 

    恩納岳あがた 里が生まり島
       森んうしぬきてぃ くがたなさな 

                (歌:恩納ナビー) 
      





 恩納集落内の帰り道。路傍に月桃の実を見つけた。

 今年は雨が少なく多くのゲットウの葉は昆虫に喰わ
 れぼろぼろに立ち枯れ、実は黒く変色し萎縮してい
 るのが多いが、見つけた月桃の実は鮮やかな色を
 している。
 

恩納村 穴場の海岸



恩納村 穴場の海岸

  一つの月桃に実と同時に5月頃に咲く花が咲いていた。
  






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Posted by 流れる雲 at 07:30│Comments(3)風景
この記事へのコメント
今日は天仁屋ではありがとうございました。約二時間程海岸で過ごしました。お声がけ頂き大変嬉しかったです。8月の大潮の時期にもう一度訪れたいと思います。恩納村の穴場の海岸、大国林道も行ってみようと考えてます。
Posted by 三宅 at 2019年07月28日 19:58
コメントありがとうございます。8/1(木)~3(土)が大潮です。
天仁屋からバン岬まで30分ほど。山反対側の海岸の美しい
嘉陽集落の方からは干礁を歩いて約1時間ほどらしいです。
いずれも片道。バン岬の褶曲は素晴らしいです。足元は濡れ
ますのでそれなりの準備が必要です。私は木曜日に予定。
順光で撮りたいので早朝から出発。撮れなければ翌日です。
Posted by 流れる雲流れる雲 at 2019年07月29日 16:39
初めてかきこみさせていただきます。広告代理店㈱アンカー和田と申します。弊社で毎月健康食品メーカーの会報誌を作成しております。9月号の表紙に写真をお借り出来ないでしょうかというお願いです。グーグルですすきの写真を検索していたところたどりつきました。もしよろしければ以下にメールいただけますとさいわいでございます。wada@ap-anchor.jp
ご検討のほどよろしくお願いいたします
Posted by 株)アンカー 和田秀也 at 2019年08月07日 11:11
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